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インプラント には大きく、1回法インプラント と 2回法インプラント があります。
1回法のインプラントでは、インプラントを植立する時に歯肉を切開して骨にドリリングして植立した後、歯肉を縫合して戻します。 インプラントの上部は歯肉から露出してますから、その後、上部構造をセットするまで切開のような外科処置はありません。
2回法のインプラントでは、インプラントを植立して歯肉を縫合して戻した時点で、インプラントは歯肉の下に埋まっています。 骨結合の治癒後に、改めて歯肉を切開して、ヒーリングキャップを接続して、インプラントを歯肉の表面に露出させる必要があります。 即ち、外科処置が2回あるわけですね。
骨が十分にあれば、どちらの術式の インプラント で治療を行っても、その成功率には臨床的な差は無いことが分かっています。
しかし、インプラント植立と同時に骨造成を行う必要がある場合に限って、2回法のインプラントでないと上手く行きません。 また、治癒期間中に義歯の使用があり、1回法ではインプラントの安静が計れない場合など、治療上必要なケースでは2回法が選択されます。
当たり前ですが、 インプラント の植立前に口腔内の歯周治療を済ませて、歯周環境を整えておくことは非常に大切です。
先ず、お口の型を採り模型を制作して咬合器にセットした上で、診断用ワックスアップを行い、診査用ステントを準備します。
診査用ステントをお口にセットして、レントゲン写真やCTの撮影を行います。
この時点で、骨量が十分にあるか？ 骨造成が必要か？ どの インプラント でどのサイズを選択するのか？ の判断がなされます。
移植による骨造成が必要であれば、インプラント植立前にあらかじめ行います。
そして、全ての準備が整った時点で、インプラント手術を行うのです。
顔面（お口の周り）と口腔内を消毒して、 インプラント 治療予定部位に局所麻酔を行います。
通法通りに歯肉を切開・剥離して、骨面を露出させます。
骨にドリリングして穴を開けて、必要なサイズ（直径＆長さ）まで拡大します。
インプラントを植立します。
縫合して歯肉を元に戻します。
（ インプラントの上部は歯肉から露出しています ）
このままの状態でインプラントと骨がしっかりと治癒して骨結合するのを待ちます。
（ 上顎では6ヶ月間、下顎では3ヶ月間 ）
骨結合したインプラントにアバットメント（支台）を接続します。
（ 既成のアバットメントを用いることもあれば、型採りをしてカスタムメイドのアバットメントを用いることもあります
）
その後は通法どおりに型を採って、上部構造（さし歯）をセットします。
顔面（お口の周り）と口腔内を消毒して、 インプラント 治療予定部位に局所麻酔を行います。
通法通りに歯肉を切開・剥離して、骨面を露出させます。
骨にドリリングして穴を開けて、必要なサイズ（直径＆長さ）まで拡大します。
インプラントを植立します。
縫合して歯肉を元に戻します。
（ インプラントは歯肉の下に完全に埋まっています ）
このままの状態でインプラントと骨がしっかりと治癒して骨結合するのを待ちます。
（ 上顎では6ヶ月間、下顎では3ヶ月間 ）
インプラントが骨結合するのを待って、再度歯肉を切開して、ヒーリングキャップを装着します。 【2次手術】
（ この時点で、インプラントは初めて歯肉の上に露出します ）
切開した歯肉が治癒するのを待って、ヒーリングキャップを外して、アバットメント（支台）を接続します。
（ 基本的に、型採りをして、カスタムメイドのアバットメントを用います
）
その後は通法どおりに型を採って、上部構造（さし歯）をセットします。
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インプラント治療の背景となる基本的な事柄について説明しています。