インプラントの基礎知識

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荷重変化

インプラントと荷重(咬合)

荷重時の変化

 噛み合せに関して、 インプラント と天然歯の一番の違いは、歯根膜の存在の有無です。
荷重が加わった時に、天然歯では、歯根膜の粘弾性と顎骨の弾性による2相性の変化を示します。  一方、 インプラント では、顎骨の弾性のみによる1相性の変化を示します。
          インプラントの荷重時の変化
 静的荷重に対しては、インプラントの方が閾値が高い、即ちより大きな力に耐えられることが分かっています。
天然歯では、歯根膜の中の圧力受容器が過大な力を防ぐように働くけれど、インプラントには歯根膜が無いため、生体からの直接的なリミッターが働かないからです。
しかし、動的荷重に対しては、インプラントも天然歯も近似した値を示します。
実際に噛む時には、お口の周りの筋肉や腱、顎関節、対合の天然歯の感覚受容器などが働いて、噛む力などをコントロールしていくからです。
 

インプラントの咬合

 インプラント と天然歯とでは、荷重時の変化が異なりますが、基本的な考え方は同じです。
また、力の集中を避けるため、咬合力が全ての インプラント に均等に分散していることが大切です。
  ( 咬頭嵌合位では、歯列の全てに安定した接触があること。  ただし、インプラントの部分は天然歯の部分よりも紙1枚弱く接触すること。
    偏心位では、咬頭干渉を避ける臼歯部離開咬合であること。)
インプラントはインプラントで、天然歯は天然歯で、咬合を与えなければいけません。 
  

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